- 歯原性腫瘍 -


- - エナメル上皮腫の発現頻度 - -


 好発年齢は30歳代といわれているが、わが国における発生年齢はおそらく10歳代の後半と考えられるが、正確な統計はない。発生の性差については有意差はないが、わずかに男性に多い。好発部位は下顎に多く、約80%が下顎骨内にみられるといわれるが、わが国においては90%以上が下顎部と考えられる。下顎骨における好発部位は70〜80%が大臼歯および下顎枝部で、20%は小臼歯部であり、前歯部の発生は少なく3〜10%である。上顎部の発症部位は大、 小臼歯部、上顎結節部が主で、前歯部はまれである。

 エナメル上皮腫は一般に顎骨中心性に発症するが、まれに顎骨外の軟部組織にも認められることがあり、このような症例を周辺性エナメル上皮腫peripheral ameloblastoma、軟部エナメル上皮腫soft tissue ameloblastomaまたは顎骨外エナメル上皮腫extraosseous ameloblastomaとよんでいる。これらの診断はX 線写真のほか、病理組織学的に慎重に行わなければならない。

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