- 歯原性腫瘍 -


- - エナメル上皮腫の治療法 - -


 外科的療法を主とし、その他の治療法は原則的とはいえない。外科的療法は保存的外科療法と根治的外科療法に分けられる。保存的外科療法についてはBeckerとPertl(1967)が120例のうち71例(59%)に再発を、6例(5%)に悪性化を認めている。

 掻爬、開窓療法、凍結外科療法などのいわゆる保存的治療法は、若年の女性の術後の審美感を問題にするとき、幼年者で発育中の顎骨に発症した場合、壁エナメル上皮腫で術後の病理学的診断によりエナメル上皮腫と確定されたもの、あるいはリスク度が高い者などに実施され、術後長期間にわたりX線診査やその他の定期診断が必要である。

 根治的外科手術は顎骨の部分的あるいは広範囲にわたる領域の切除と、それに引き続いて行う骨移植術である。骨移植は腸骨が最良で、近年、人工骨材料も利用されているが、長期間にわたる観察結果がいまだ確認されておらず結果が得られたとはいいがたい。腸骨移植は単に顎骨の形態を保ち顔面の審美的要素を改善するだけでなく、移植後に義歯を装着し、義歯床下の歯槽骨形成がなされるような手術が理想的である。下顎切除、腸骨移植後の咬合機能、咀嚼能率は移植骨によりつくられる歯槽骨の形態が重要な要素となる。下顎骨切除後にみられる下唇知覚麻痺の治療として、神経移植が行われたり、下歯槽神経を保存するなどの対策も行われている。


- Return to 歯原性腫瘍 -
- Return to エナメル上皮腫 -

R HOUSE | RIKO's Trial Page | Shirley's pettit case | Shirley's little box | Shirley's i-box